晩秋

Niseko 太陽の四季に抱かれるしあわせ

札幌で迎える朝の目覚めは、新聞配達さんのスーパーカブのエンジン音と、晴れの日は季節で変わるお陽さまのまぶしさである。 

  札幌から2時間の先にある湯の里は、別世界の朝。

「え?」という驚きが先にやって来る。 それは、働くエンジン音ではなく、朝を歓待する鳥の声。最初「チクチク・ピチピチ」「そろそろお陽さまが来るよ!」「チクチク・ピチピチ」と仲間内でささやき始め、空は徐々に白んで来る。 

そして、主役、お陽さまの登場である。

 白魔の大自然が牙をむき、一晩で車も小山になってしまう豪雪の里。

雪はどっかーんと人の往来を阻む。家の内ではじっと回復待つ間の暖かなストーブの炎。熱燗の温もりとスルメがよく似合う。 

そんな冬にも、お陽さまのパワーはまさに白銀のまばゆ過ぎる感動を与えてくれます。 

キラキラ舞うダイヤモンドダスト。 パウダースノーとお陽さまのコラボ。

 4月でもまだ冬か?と残雪に顔を出す「ヤチブキ」「福寿草」。

湯の里の春は、黄色が春を告げています。 もちろん、ヤチブキのそばを流れる雪解け水に新たな命を与えるのは、春のお陽さま。 

「キラキラ、キララ、ポカポカ、サララ」みんな! 春だ!

 「ジュワージージー」新緑の次に夏を伝えに今こそ!と控えるエゾハルゼミの大合唱!

北国の短い夏に未来を残さんとの生きる力。 

これでどうだ!と緑色を誇示する圧巻の木々たち。

見上げると、真っ青な大空、もっくもっくの入道雲、カラッと輝くニセコのお陽さま。

肌に伝わる大自然の総合パワー! これが、夏だ! ニセコの夏だ!

 四季のなかで、もっとも煌びやかな季節。 ここにも、錦秋の色を与える神さまの登場です。 秋は、栗・ドングリを冬に向けて備蓄するリスどんが大活躍するステージです。お陽さまが照らすスポットライトは、錦秋の緋色。 

 

そして、また冬。 冬は、次の春の準備時間。 

『ノープロブレム! 春はすぐそこ!』と湯の里のお陽さまが言っています。

 

ニセコ 太陽が創る四季に包まれる湯の里に、こころから感謝します。